アメリカ小学生読書嫌いの息子が読んできた本紹介

読書嫌いの息子が読んだ本 学校・教育

アメリカの学校はとにかく本を読ませます。キンダーでまだ字が読めないレベルでも、毎日本読み(リーディング)の宿題がでます。

わが家の長男はとにかく本が嫌いでした。リーディングをしなさいという先生に「本は絵が動かないからおもしろくない」と堂々と言い切った男です^^;

そんな息子も4年生になり、ここ2年くらいでグッと読む力がついて本を楽しめるようになり、リーディング力もついてきました。

本嫌いの息子に読ませてきた本や読ませ方をご紹介したいと思います。

キンダーのリーディングにはRaz-Kidsが最適

キンダー後半からアメリカの小学校に入学した息子。

詳しくはキンダーの息子がESLを半年で卒業レベルに英語が上達した自宅学習に書いてます。

リーディングは簡単な単語が読めるレベルだったので、Raz-KidsをAレベルから毎日3冊ずつ読んでいました。振り返ってみると特別なことはなく、ただ毎日3冊読むだけなんですが、この毎日読むって単純だけど、すごく難しいことだと思うんです。

実際息子と同じくらいのリーディングレベルのお友達は、日々習い事や日本語勉強に忙しく、Raz-Kidsはほとんど読んでいなかったので、半年後息子とそのお友達のリーディングレベルには大きな違いが出ました。

Raz-Kidsはオーディオがついているので、単語の読み方や発音が正しく覚えられ、Sight Word(サイトワード)や日常で良く使う単語が繰り返し出てくるので、英語があまり得意ではないお子さんにはいいですよ。

自宅にある本や図書館で借りた本を読むのもいいですが、勉強としての読書は断然Raz-Kidsがお勧めです!

1年生のリーディングはRaz-Kidsとマンガ

1年生になった息子のリーディングレベルは学年相当のE(Guided Reading Levelにて)でした。

引き続きRaz-Kidsを毎日読んでいましたが、内容が面白くないと不満を言うようになりました。私も読みましたが確かに面白くない(笑)

Raz-Kidsと並行してマンガ(英語のコミック)を読み始めました。

当時はまっていた妖怪ウォッチ

もともと日本語で読んでいたので、「英語だとこんな風に言うんだ」とか違いがわかったりして楽しんで読んでいました。

英語のコミックを読むようになって、英語の本を読むことへの抵抗が少なくなった気がします。自ら本を読むことは全くなかった息子がコミックは読むように(マンガだけど英語だからOKということで^^;)

後はマインクラフトの攻略本もよく読むようになり、ipadで遊んでいたマインクラフトの表示を英語に変えていました。

興味のあることについての本は、読むのが苦にならないですね。

2年生のリーディングは好きなシリーズを読みつくす

2年生になった息子のリーディングレベルはLになり、Raz-Kidsは卒業して図書館の本を活用していくことにしました。選ぶ本のレベルや種類は息子に任せ、でも選んだからには最後までちゃんと読むことを約束しました。

息子がよく選んでいたのは、「My Weird School Daze」「Captain Underpants」「I survived」「Who was」シリーズです。

My Weird School

大体の子がはまる「Magic tree house」シリーズには全く興味を示さず、男の子が好きなおバカなお話系フィクションかノンフィクションを好んで読んでいました。

好きな本だから読みたいと思うし、どの本も100ページほどで適度に挿絵があり、1~2日で読み切れる量でちょうど良かったです。

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3年生のリーディングは内容を確認しながら読む

3年生くらいになると、本のレベルがグッとあがり、また内容もややこしくなってきます。

ある日息子が「WONDER」を読み見終わったと言うので、「犬が死んじゃったのかわいそうだったね」と私が言うと、「え?犬って死んだっけ?」と息子が驚いて言うのです。

ペットの犬のことは何ページかに渡って書いていたのに、息子の頭にはまったく残っていませんでした。

「まさか本の内容ちゃんとが理解できてないんじゃないか?」と思っていたら、面談で先生から「読んでいるけど、内容をちゃんと理解できていない」とご指摘が。

「しっかり内容を理解するには、メモをとりながら読むのが良い」と先生からアドバイスいただいたので、自宅で読書の後にサマリーを書くことにしました。

使ったのは「Charlotte’s Web」という本。

こんな感じで1チャプターを読むごとに、「印象に残ったこと」「面白かったこと」「何が起こったのか」など簡単に書いていきました。

読み終わった後息子に感想を聞いてみましたが、今までは何を聞いても「面白かった」としか言わなかった息子が、印象に残ったシーンや自分の思ったことを詳しく話してくれました。

「読んだら一度立ち止まって読んだ内容を思い返す」のは時間と手間はかかりますが、流し読みをしてしまう息子には効果があったようです。

物語が長くなればなるほど、しっかり内容を理解していないと、だんだん話が面白くなくなり、最後まで読むのが苦痛になって本が嫌いになってしまいます。

みんなが読んでいるから、自分のレベルだからと無理して分厚い本を読むのではなく、薄い本からしっかり内容を理解させるのが大切だと改めて感じました。

 

3年生の時にお気に入りたったのは「Diary of Wimpy kids」シリーズ。

何回も繰り返し読んで、同じところで笑っていました。

4年生のリーディングはグループリーディング

4年生になって、学校ではグループリーディングが始まりました。

数人で同じ本を毎日読み、本の内容について意見を交換し合っているようです。

4年生になると本を読んで、「自分の意見を言う」という力も必要になってくるんですね。アメリカらしいなと思いました。

息子はシャイなので、ちゃんと発言できているのか少し心配です。

<追記>

先生はグループリーディングには参加せず、ディスカッションの様子をビデオで録画して確認しているようですが、先日のカンファレンスで息子はほとんど発言していないと指摘されました><

リーディングレベルは高いが、スピーキングはreluctant speaker(消極的)だと。

息子のグループにはすごくおしゃべりな女の子が2人いてるんですが、先生は「おしゃべりな子は、発言してない子に話を振ったり、話ができるようにするにはどうすればよいか学ばないといけない」ともおっしゃっていました。

「とにかく積極的に話せば高評価」という訳ではなく、それ以外のことも見ているようです。

もともと静かな子ですが、算数では積極的に手を挙げているようなので、リーディングでも自分の発言を言えるようにどうすればよいのか対策を考えたいと思います。

まとめ

以上、本嫌いの息子のリーディング遍歴をご紹介しました。

同じような本嫌いのお子さんの少しでも参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

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