「子供の日本語教育をどうするか?」
海外在住でお子さんをお持ちの方で悩んでいる方が多いのではないでしょうか?
うちの主人は駐在ではなく、ローカル社員として働いているので、今のところ日本に帰る予定はありません。
必然的に子供たちはアメリカの小学校・中学校・高校と進学する予定なので、メインは英語になります。
でももし主人が職を失って急に日本に戻ることになったら?日本の大学に行きたくなったら?日本語ができないと困ります。
その可能性は十分あるので、塾は金額的に、補習校は週末スポーツがあるため通うことを諦めたため、今は自宅で問題集などを使って私が教えています。
3年ほど日本語の自宅学習をしてきて、使って良かった問題集などをご紹介したいと思います。
海外在住の子どもの日本語教育・漢字
日本語教育で一番大変だなと感じたのが漢字です。
日本だと、理科でも算数の教科書にも漢字があって、国語の時間だけでなく漢字を書いたり読んだりしますよね。
アメリカに住んでいると、勉強したり読書をしない限り、日常でほとんど漢字にふれる機会がありません。漢字は毎日読んだり書いたりしていないと、すぐに忘れてしまいます。
それでも1年生・2年生まではまだ覚える漢字の量も少なかったので、なんとか覚えることができていましたが、3年生以降は本当に悲惨な状態でして。。。(泣)新しく覚えると、前に覚えた漢字を忘れてしまったり。
なので、1年生から各学年の漢字の問題集を買って定期的に復習を行っています。
息子が進んでやってくれるお気に入りの問題集がこれ。各学年そろえて繰り返し取り組んでいます。
漢字練習ノート 小学1年生 (下村式 となえて書く 漢字ドリル 新版)
漢字練習ノートで書き方を覚えて、いちまるで復習する、という流れが一番効率良く覚えられたようです。
日本で大人気のうんこ漢字ドリルも試しましたが、問題数が少なく物足りない感じがしました。
6年生までの漢字を一通り習ったら、このシリーズをやらせてみたいと思っています。
興味のあることだと覚えるのも早そうですよね。
図鑑漢字ドリル小学1~6年生 恐竜 (毎日のドリル×学研の図鑑LIVE)
図鑑漢字ドリル小学1~6年生 宇宙 (毎日のドリル×学研の図鑑LIVE 6巻)
ストーリーを読みながら6年間の漢字をまるごと覚えることができる「小学校の全漢字1006を5時間で攻略する本」もおすすめです。息子では、5時間では全然攻略できませんが(汗)コツコツ頑張ってます。読書が好きなお子さんにおすすめです。
お話でマスター! 小学校の全漢字1006を5時間で攻略する本
海外在住の子どもの日本語教育・音読
言語を習得するには音読は大切ですよね。英語がうまく話せず、いまだ勉強中の私も音読の大切さをひしひしと感じています><
「国語の教科書は面白くないから」と読むのを嫌がる息子が、なぜかはまった速音読ドリル。
英語のように日本語を読んでしまう息子に、日本語のイントネーションや区切りを教えるのにも役に立っています。
音読を嫌がるお子さんには、無理に本などを音読させず、算数の文章問題をとく際に、問題を音読させるのもおすすめです。
本人は音読しているつもりはないけど、十分音読の練習になります。
海外在住の子どもの日本語教育・語彙力
いくら家庭で日本語を話していても、国語を勉強していても、学年相当の語彙力をつけるのは難しいなと思います。
日本語のテレビを見る機会もほとんどないので、語彙力をつけるため本を購入。
マンガで説明があるので、子供もとっつきやすく、時間があれば読んでいました。
中には、これ本当に10才までに覚える言葉?と思うものもあったので、中学生のお子さんにも使える本だと思います。
海外在住の子どもの日本語教育・作文
日本語を維持するのに、日常的に日記や文章を書くことも大切ですよね。
話し言葉と書き言葉は違うので、その練習にもなります。
でも息子はそもそも書くことが好きではなく、日記を書けというと英語で書いてしまいます。息子曰く、日本語は漢字もあるし、面倒くさいんだそうです。
そこで思いついたのがブログです。もともと私がやっていたこともあり、息子のブログを作ってあげたところ、喜んで書き始めました(パソコンで)
日本の祖父母に見てもらえるよう、主に日々学校であったことや、友達の間で流行っていることを書いていますよ。
本当は自分の手で書く方が何倍も良いと思うのですが、とりあえずブログも「文章を考えて書く」と言う練習になるので、続けてもらえたら良いなと思います。
海外在住の子どもの日本語教育・4年生からスタディサプリ
小学4年生から、国語と算数はスタディサプリというアプリを使用しています。
月980円で国語・算数・理科・社会の300以上の動画講座を見ることができ、講座を見ながらノートをとって問題を解く、というスタイルです。
これの何が良いって、自分で動画を見て問題を解いてくれるところです。
親は何もしなくてもいい!スタディサプリをするようになって、付きっきりで教える手間がなくなり手がかからなくなりました。
もちろんスタディサプリだけでは足りないので、上で紹介した問題集も続けています。
スタディサプリは学年の縛りがなくどんどん進めていけるので、5年生・6年生と先取り学習ができます。だから得意の算数は先取り、苦手な国語は4年生をじっくり、という風に使うことも可能です。
アメリカの新学年は日本より半年早く始まるんですが、算数はスタディサプリで先取り学習していたおかげで、息子曰く「学校の授業が楽になった」と言っていました。
理科・社会も学べるおうちゼミ
海外在住だと、日本の理科や社会の勉強までなかなか手がまわりません。もちろん現地校で理科と社会の授業はありますが、日本の地理や歴史については全く学ぶことができないので、どうしようかと思っていました。
そこで購入したのが学研のおうちゼミ。

おうちゼミ5年生の学習 1日10分 [ 学研教育出版 ]
国語・算数・理科・社会が1冊にまとまっていて、アプリで授業動画が見られるので、子供ひとりで勉強できます。1ページ当たりの問題数は少ないので、5分もかからず、忙しい子供にも負担になりません。
問題数が少ないため、しっかり勉強させたい方には物足りないかもしれませんが、海外在住で日本の社会を知識として学んでほしいと思っている方にはピッタリだと思います。

日本の社会や歴史は読書で
日本人だから、日本の地理や歴史について、ある程度知っておいてほしいですよね。
読書が苦手な子でも興味を持ってくれる漫画仕立ての本で勉強してもらいましょう!
オールカラー 楽しく覚える! 都道府県 (ナツメ社やる気ぐんぐんシリーズ)
4コマ漫画やイラスト・写真がたくさん使われていて、都道府県だけでなく、各地の名産や産業・伝統工芸などを楽しく勉強することができます。
オールカラー マンガで楽しむ! 日本の歴史大事典 人物&エピソード (ナツメ社やる気ぐんぐんシリーズ)
4コマ漫画で、264人の重要人物が網羅されおり、おおまかな歴史の流れが分かります。フリガナがふってあるので、低学年でも読みやすいです。息子はこの本が気に入り、繰り返し読んでいました。
日本の歴史大辞典で息子が歴史に興味を持ったものについては、人物伝も購入しました。
戦国人物伝 織田信長 (コミック版日本の歴史)
本能寺の変はもちろん、豊臣秀吉や徳川家康も登場します。歴史マンガの入門編として手軽にサクッと読めます。
海外在住の子どもの日本語教育・朝学がおすすめ
早起きの子どもさん限定になりますが、日本語学習は朝にやってしまうのがおすすめです。
学校から帰ったら宿題や習い事で忙しいですよね。
その忙しい中、漢字練習などをやらせようとすると「どうして僕だけ英語と日本語勉強しなければいけないの?他の子はそんなことしていない!」と反発されたことが何度かありました。
日本語が嫌いになってしまっては困るので悩んだあげく、朝学という方法に。
息子は朝6時半には起きるので、朝の時間に余裕があったこともあり、「朝ご飯を食べた後、5分だけ漢字をしよう」「音読だけしよう」と声をかけると、すんなりとやってくれるようになりました。
学校の宿題の後、漢字!音読!と言われるとそりゃ嫌になってしまいますよね。
朝学にはサクッとできる5分ドリルがぴったりでした。
海外在住小学生の日本語教育まとめ
日本語教育は諦めないで続けることが大切なので、無理しすぎない範囲で続けていきたいと思っています。
やっと長男の勉強の手が離れたと思ったら、次男が4月から日本の1年生。
長男とは性格も違い、教えるのが大変そうです><;
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